また、障害者施設においては、県により障害者福祉センター及び聴覚障害者センターが、湖南2市4町(志賀町含む。)により、障害者生活支援センターなどが広域施設として設置され、広域的なサービスを提供しているほか、身体障害者・知的障害者施設への入所・通所について広域的に対応されている。
なお、介護保険については、2市3町の準備担当者間で月1回程度の情報交換会を実施するとともに、将来的には広域的な取組の必要性が想定されることから、「滋賀県介護保険湖南地域調整推進本部」が発足し、広域的な調整を要する課題の検討がはじまっているが、当面は各市町がそれぞれ独自に取り組む方向にある。
キ 保育施設
草津市や守山市においては、私立保育所が多く立地しており、措置児童数の半数以上が私立保育園による対応となっている(図表2-17・図表2-18参照)。また、草津市、守山市、野洲町の私立保育園では、いずれも時間延長保育を実施しており、また、守山市には23時間対応を実施している園もあり、多様なサービスが提供されている。
一方、公立施設では、乳児保育や障害児保育などの特別保育事業は実施されているが、時間延長型の保育は人員、あるいは費用面での負担が大きく、各園の裁量によって限定的な実施にとどまっている。(図表2-17参照)
私立幼稚園は草津市のみに立地しており、3歳児からの入園を受け入れている施設もある。(図表2-18参照)
広域的な連携の状況をみると、平成10年4月から圏域市町相互の境界を越えた広域入所ができるようになり、住民ニーズも多いことから、施設に空きがある場合は各市町の担当部局間の調整により活発に実施されている。
広域入所以外で保育に関わる施設や職員同士の交流、共同の取組などはみられない。