(2) 子どもの健全育成
子どもの育成ということに関しては、「家庭で子どもと過ごす時間が減ったため、子どものことを家庭で把握できていない」という悩みや、「基本的な生活習慣が身についていない」、「世代間はもちろん子ども同士でも交流が少なく、何らかの場が必要」などの指摘がある。
小学校や幼稚園では老人クラブとの交流や祖父母を招待しての交流事業もあるが、「学童クラブ」と老人クラブの交流や地域(山の仕事や生活)や歴史のことを学びながらの交流など、世代間交流の一層の促進を求める声もある。
また、幼稚園などでは「子育ての悩みを相談できる場所の提供も検討したい」など、子育て支援の強化の動きもある。
(3) 保健・医療・福祉
各種団体の活動を通して「多くの家庭に介護に対する不安がある」、「病院・買い物など外出時の援助を望む声が多い」など潜在的なサービスの需要が高い。一方で、「他人(行政)の世話になりたくない、家に入られたくない」など、サービスの利用に対し躊躇する姿勢が見受けられる。そこで、「施設利用に対しての抵抗感を払拭するための啓発、方策が必要」との指摘がされている。
それらへの対応として、「介護への危機感を地域の福祉活動の活性化やボランテイア活動につなげる工夫」、「サービスにあたるマンパワーの充実」、「段階的なサービスの利用促進」、「各団体の活動内容の村民への周知」など、サービス自体の充実、拡大と村民への啓発など、サービスを受けてもらうための方策の検討も指摘されている。
また、医療機関では「他の病院(中核病院)や村内2診療所の連絡、連携の必要性」など医療機関の機能の充実と村民にとって安心できる体制づくりが求められている。