属性「2]現在、西鹿島まで車での送迎を受けている人」は、図表5-2中の「遠州鉄道西鹿島駅利用者」X「天竜浜名湖鉄道の西鹿島以東からの車でのアクセス比率」で、概ね推測可能と考えられる。このような想定のもと、以下の条件設定により、鉄道へのシフトを推定する。
・車でのアクセス比率は、パーソントリップ調査における「乗用車」でのアクセスに代表させる。
・鉄道にシフトすると考えられるのは、パーソントリップ調査でいうところの「天竜北部」(天竜市街地が含まれる。これに対して「天竜南部」は西鹿島地区のみ)、及び豊岡村分(現在の西鹿島駅送迎が天竜二俣駅送迎になると考えられる)とする。
・両地域からの乗用車アクセス者の比率で、車から鉄道への転換者の割合を代表させる。
資料:パーソントリップ調査
天竜北部、豊岡からの乗用車による駅アクセス者は389人(361人+28人)であり、これは全数(3,340人)の12%に相当する(図表5-4参照)。
「3]現在、天竜市街から目的地(ただし、遠鉄線の駅に近いところ)まで車で行っている人」については、捕捉することが難しい。これは、パーソントリップ調査などによっても、天竜市街から車による浜松、浜北方面への移動は把握できても、目的地が「遠鉄線沿線」といった細かな精度では把握できないためである。目的地が遠州鉄道の駅から遠い場合、従来どおり車利用にならざるをえないと考えられる。