ウ 二次処理
一次処理物を二次処理し、農家が利用しやすい肥料・堆肥を製造する。
生ごみ肥料・堆肥を農家に使ってもらうためには、安定的に供給し、かつ安全性を保証する必要がある。そのためのチェックシステムを確保するために、一次処理したものを回収して二次処理をすることで、製品管理まで行うことが必要である。異物の除去、有害成分の分析、肥料成分の年間を通しての均質化などにより、安全な堆肥・肥料を安定的に供給できる施設として整備する必要がある。
農家アンケートでは、肥料・堆肥の加工について、「粉状のままでよい」は10.9%にとどまり、「袋詰め」「ペレット状」がそれぞれ49.1%、36.4%に達している。そのため、二次処理としては、ペレット化や袋詰めなどの処理を施し、農家の利用しやすいものを製造する必要がある。
微生物型、乾燥型の両方の生ごみ処理機の一次処理物から適切な肥料・堆肥を製造できるように、微生物型と乾燥型の一次処理物のストックヤードを別々に確保するなどの工夫が必要である。
なお、建設用地の確保、施設建設、運営において、JAほか民間事業者との協同関係を検討する必要がある。
<モデル事業の内容>
モデル事業期間内に二次処理施設を建設することは難しい。このためモデル事業では、二次処理について、専門の業者の力を借りることとし、できた肥料・堆肥について成分分析などを行う。また、二次処理施設に必要な仕様を検討する。二次処理については、次の事項について検証する。
○肥料・堆肥の性状について
・異物の混入率
・有害成分の分析