なお、東村山市では家庭用生ごみ処理機(※4)については、耐用年数経過後、機械自体を粗大ごみとして処分しなければならないなど不合理な問題があるとして、生ごみ資源化機器から除外している。
※1 EM菌用容器……密閉容器に生ごみを投入し、発酵促進材である「EMぼかし菌」(注)をふりかけて使用する。密閉容器であるため嫌気性発酵となり、腐敗臭もなく堆肥を作ることができる。
(注)約80種類の微生物が入ったEM菌(有用微生物群)に、水、米ヌカ、モミ、糖みつなどを混ぜて作る。琉球大学農学部の比嘉輝夫教授が開発した。
※2 コンポスト容器……つり鐘状の形状で10cmほど上に埋め込んで使用する。生ごみを投入し、その上に上を被せる。これを繰り返して利用する。土中の微生物により分解する。
※3 大型生ごみ処理機……生ごみの加温・かくはんを自動で行い、生ごみの発酵・分解の時間を大幅に短縮する機械である。本調査研究では、1日当たりの処理能力50kg以上の機械を大型生ごみ処理機とした。発酵菌や分解能力が高い微生物を投入し、処理時間を短縮しているものが多い。処理したものを時間をかけて熟成させ完熟堆肥をつくるもの(2次処理タイプ)、微生物により生ごみのほとんどを二酸化炭素と水に分解するもの(消滅タイプ)がある。また、生ごみを電気等で加熱、乾燥させ水分を取り除き減容するもの(乾燥タイプ)もある。この場合、堆肥化のためには、再度水分を加え発酵させることが必要である。
※4 家庭用生ごみ処理機……機能的には、上記の大型生ごみ処理機とほとんど同じである。1日当たりの処理能力はおおよそ1〜1.2kg程度である。機械自体コンパクトで、室内に設置することも可能である。通常は軒下などに設置して使用する。