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(2) 中心市街地の将来像を描く

中心市街地の再生に向けては、ともすると短期的な効果に焦点を合わせがちになるが、重要な点は、長い時間をかけても実現すべき将来像(ビジョン)を確立することにある。都市の将来は、人口の高齢化など、一方では確実に予想される側面と、将来を考える上で生じる様々な不確定要素との側面があるが、ここではいくつかの方向から多角的に検討する中から、将来像を描くことが必要である。その際、以下の4つのアプローチが重要となる。

 

1] 将来都市像からの設定

都市総合計画や都市マスタープランに示される、将来の都市像や中心市街地像を踏まえつつ、その中で果たすべき中心市街地の役割や、具体的な機能、土地利用などから将来像を設定する。

2] 足し算/引き算からのアプローチ

中心市街地の現状や住民の意向などから判断される、守っていくべき地域資源や、改善すべき施設など必要方策の積み上げにより、その延長上に希求される将来像を描く。

3] モデル的都市への接近

国内外の具体的な都市や、ユートピアなどとして描かれる都市などを取り上げ、それを模範として目指すべき都市のイメージやあり方を具現化してい

4] キャッチフレーズを工夫する

中心市街地の将来像を共有し、求心力を持たせていくためには、わかりやすく興味を引きつけるようなキャッチフレーズが必要であり、その検討に十分なエネルギーを注いでいく必要がある。

(図表2-22 基本計画作成市町村(提出時期順)一覧を参照)

 

 

 

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