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(3) 中心市街地の将来像と再生の目標

ア 中心市街地の将来像を描く

都市の特性を活かし、求心力のあるイメージとわかりやすく興味を引きつけるような訴求力のあるキャッチフレーズを創ることが求められる。

 

イ 中心市街地の目標を設定する

数値的目標を設定し、その実現のエネルギーを結集していくことが重要になる。

 

○具体的な目標の設定:夜間人口、交流人日、空き店舗活用件数など

○段階的な目標の展開:各段階での目標を明示し、連続的に展開する

 

(4) 中心市街地再生のシナリオづくり

再生のシナリオを組立てるため、図表1-7のように、様々な切り口からのアプローチを統合し、例えば次のようなシナリオを具現化していくことが重要である。

 

○都市基盤主導型シナリオ:ハードな都市整備事業をテコにした再生のシナリオ

○商業振興主導型シナリオ:新たな商業核の導入や環境整備を中心としたシナリオ

○ソフト施策主導型シナリオ:既存資源の活用や情報発信を主眼としたシナリオ

○何で頑張るか:<何をよりどころにして頑張るか>が重要

 

(5) 中心市街地の再生方策

再生のシナリオにもとづき、導入する個別施策、事業を選択し、次の3点を中心に相互に関連づけながらプログラムを作成する。

 

○ハード事業とソフト事業の連携:事業の相乗効果を高めるきめ細かい工夫

○まちづくり事業と商業等振興事業の連携:相補的な連携のプログラム

○市民、商業者、行政の連携:役割の明確化と事業の共同化

 

 

 

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