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エ 普及状況と導入目標

 

平成10年3月末現在、ガスコージェネレーションは全国で169万kW導入されている。国はガスコージェネレーションの持つ省エネルギー性やCO2排出削減効果に注目し、2000年で267万kW、2010年で455万kWという導入目標を設定し、その普及を支援している。

 

図表2-7 ガスコージェネレーションの普及状況と導入目標

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出典:都市ガスコージェネレーション導入実績集、(社)日本ガス協会、平成10年4月

 

(2) ガス冷房と地域冷暖房

 

ア ガス冷房の種類

 

都市ガスを使った冷房システムには、圧縮式と吸収式の2種類がある。

圧縮式はガスエンジンで冷媒を圧縮することから、GHP(Gas Engine Heat-pump)と呼ばれ、中小規模のオフィスや学校などに向いた冷房システムである。エンジン排熱を暖房や給湯に利用することで、効率アップが図られている。一方、吸収式は水の気化熱を利用した冷房方式で、圧縮式冷房システムであるGHPや電気冷房と違い、オゾン層破壊の原因であるフロン冷媒を使用しないことが特に注目されており、比較的大きな規模の建物に向いた冷房システムである。

圧縮式冷房システムでもオゾン層を破壊しないフロン冷媒が使われ始めているが、この冷媒もCO2に比べて温暖化係数が大きいことが問題でる。

 

 

 

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