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3.2.4 新しい構造応答センサーの開発と応用

これまでの実船計画では主として電気式の歪ゲージが用いられているが防爆性や耐久性に難がある。こうした問題を解決する新しいセンシング法について調査研究した。研究成果の中から光ファイバーと犠牲試験片について記す。

(1) 光ファイバーセンサー

・光ファイバーセンサーを調査し構造モニターに適用できそうな方式をまとめた(表3.2.4.1)。

 

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・下記2方式を取り上げ東京商船大学の練習船「汐路丸」で実船計測を実施した(図3.2.4.1)。

プラグ格子(FBG)センサー方式  :船体構造の歪検出

レーザドップラ(FIDV)センサー方式  :スラミングなどによる衝撃振動検出

・ブラグ格子センサー方式は適用性大と判断し実験室で多点歪計測実験を行った(図3.2.4.2)。

1本の光ファイバーの配線で多点の計測ができる、伝送光のエネルギーレベルから安全防爆である等これまでにない特徴を有する。

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図3.2.4.1 汐路丸における光ファイバーセンサー計測実験センサ配置図

 

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図3.2.4.2 FBGセンサーによる多点計測実験

 

 

 

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