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2.アフター/オフコンベンション振興にあたっての課題

 

今回実施したアンケート結果から、アフター/オフコンベンションの実施状況を以下のようにまとめることができる。

 

◆ アフター/オフコンベンションの傾向(アンケート調査、ヒアリング調査より)

・ 主催者に対して旅行代理店から提案し、価格コンペとなることが多い(テーマは主催者から指定されることが多い)。

・ アフター/オフコンベンションに積極的なのは、同伴家族有り、医学分野、比較的若手の参加者。

・ 関心のあるテーマは「史跡」、「文化体験」、「都市観光」

・ 来日前から、ガイドブックや人からの紹介などの形で情報収集はスタートしている。

・ 観光や旅行に関して、個人で手配する人が半数にのぼる(来日経験の有無に関わらず)。

・ 1日未満の観光が半数を占める。

またアンケートでは、アフター/オフコンベンションに関する問題点・課題について自由回答でコメントを求めているが、アンケートの分析結果とも合わせてみると、課題を以下のように抽出できる。

 

◆ 現状での課題(アンケート調査の結果、特に自由回答より)

○ アフター/オフコンベンションに参加しない(観光しない)理由のトップが「時間がない」ため。

→短い時間で効率的に観光できるための環境整備

○ 街中の外国語表記(主に英語)が少なく、単独で行動することが難しい。同様に、公共交通機関の案内や表示、係員の応対にも語学の壁がある (観光ポイントに外国語での解説の導入を望む声がある)。

→外国人の行動をよりスムースにするための環境整備

 

<課題>

国際コンベンションの誘致・開催と同様に、アフター/オフコンベンションについても、誘致や実施に関わる観光地(施設、交通、飲食など)、旅行代理店、主催者の協調的な働きかけが重要である。こうした課題に対処するにあたっては、今回、作成・配付したようなガイドブックの活用が見込まれる。

 

 

 

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