4] 高度な荷役機器等の導入による作業の迅速化・効率化
・港頭地区における荷役作業は、コンピューターにより統括管理されたコンテナターミナルにおける作業が増えたとは言え、いまだに作業員の手作業に頼る部分が多く残っており、またこのような人手を要する作業については労働時間の制約等も存在することから、作業の迅速性を高めるにしても、1]〜3]において述べた対策のみではその効果に自ずと限界がある。
・そこで、手荷役作業部分を極力削減し、荷役効率を高め、作業の迅速化を図っていくため、次のような省力化機器の導入について積極的に検討する必要がある。
バン・アンローダー、垂直搬送機器
無人搬送車、無人フォークリフト 等
・なお、これらの荷役機器は、高額でかつ維持・管理に多大な手間を要するものが多いため、荷役需要の波動が大きい現在の港湾の現状等を踏まえると、個々の事業者が個別に所有することは必ずしも効率的ではない。そこで、これらの機械の導入に当たっては、複数の港湾物流事業者が共同して機械保有会社や協同組合を設立することにより、機器の共同利用を実施することも必要である。
・また、倉庫業者等が所有する保管用施設についても、貨物の保管・管理に係わる自動化システムや自動化倉庫等高効率な機器を積極的に導入し、多品種小口化する貨物をより迅速に搬出入することができるシステムの構築が求められる。このため、次のような高度なシステムの導入について積極的に検討する必要がある。
アソート・ピッキングシステム(自動摘取り、仕分け機)
パワーコラム(垂直自動棚)
立体自動倉庫 等