2)目的に対応した企業による消費財輸入物流システムの内容
以下、それぞれの目的に応じて民間企業において実施されている物流システムを示す。
1]迅速性
迅速性を重視する物流システムでは次に示すような物流システムが企業において実施されている。特徴的なシステムとして、航空輸送多用物流システム、迅速水際スルー(通関、検査、流通加工)物流システム、多頻度小口トラック輸送等があげられる。
・航空輸送多用物流システム
・迅速水際スルー(通関、検査、流通加工)物流システム
・ネットワーク充実空港の利用指向システム
・臨港・臨空配送拠点活用システム
・無在庫(直納)システム
・多頻度小口トラック輸送
・高速道路の利用
・ロジスティクス上流通加工
・物流トータル・時間管理
2]低廉性
低廉性を重視する物流システムでは、海外流通加工システム、マルチモーダル輸送選択システム、最寄り港湾への利用志向システム等の物流システムが存在する。
特徴的な物流システムとしては、トータルでのコスト管理システムが採用されていることである。
・海外流通加工システム
・海上輸送の多用システム
・最寄り港湾の利用志向システム
・マルチモーダル輸送選択システム
・ストック物流システム
・内陸拠点活用システム
・物流トータル・コスト管理システム
3]効率性
効率性を目的とした物流システムは次の通りであるが特に一元物流管理システムに特徴がある。この一元物流管理にもとづきエリア商物一体化物流システムも展開されている。エリア商物一体化物流は狭義の商物一体ではなく、エリア(地域)で商物一体物流が実施されているものである。
・大ロット輸送システム
・一元物流管理システム
・エリア商物一体化物流実施システム
