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ここでは、物流におけるコストを配慮した迅速性が求められる。

 

図I-35 サプライチェーンのイメージ

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5]輸入物流の厳密管理化

わが国のメーカーは国内物流のみならず、海外においてもジャスト・オン・タイム物流を志向しており、その結果として、輸入物流においても物流管理を厳密化し調達遅延を極力さけている。

同様に、卸売業においても在庫削減を志向し、オンタイムでの国際調達を志向している。世界最適調達、海外からの廉価商品の調達等、今後、益々このような輸入拡大が予想される中、調達の精度も益々重要視されるようになってきている。

 

6]サードパーティ・ロジスティクス(3PL)

物流の専門家として、企業物流の一切の業務を受託志向する企業が米国を中心に急激に増加している。近年の高度化、ネットワーク化する物流に対して個々の企業が個別に投資し対応するのではなく、外部の資源を活用しようとする動きがわが国でも具現化しつつある。

大手運輸業・商社等は業務の付加価値化の方向と合致するため、3PLへの志向を強めている。

 

7]物流情報化の進展

専用回線を必要とする物流EDI(電子情報交換)ではなく、インターネットの利用拡大により、インターネット型EDIが普及しつつある。これにより、海外との国際物流の管理、効率化(決済処理等)面において今後、利用が高まるものと考えられる。

 

 

 

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