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(3)東アジア各国における今後の消費財生産の見通し

 

東アジア各国における通貨危機の発生以来、各国では経済振興、建て直しに一層の力点をおいている。以下は通貨危機前の東アジア各国の動向を分析したものであるが、今後、経済の建て直し以降はこれら各国の成長は一層維持されるものと考えられる。

 

1]ハイテク化する東アジアの輸出財

東アジアの諸国自体が産業技術力を高め、ハイテク製品を製造し先進国等へ多量に輸出する時代に至っている。

例えば、事務機器、コンピュータ、通信機器、オーディオ・ビジュアル機器、半導体等のエレクトロニクス製品の全輸出に占める割合をみると、シンガポールが50%超、韓国が30%弱、台湾が30%程度、その他マレーシアが45%程度、タイが20%超と高い割合となっている。

 

図I-5 東アジア各国・地域の輸出に占めるエレクトロニクス機器貿易のシェア

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〔注〕エレクトロニクス機器とは,SITCコード75(事務機器・コンピュータなど),76(通信機器・オーディオビジュアル機器など)。および776(半導体・集積回路など)に該当する製品。

出所)「世界と日本の貿易」(1997年)

 

 

 

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