(3) 測定原理
1) 輸重・横圧
輪重と横圧はPQ輪軸を利用して測定する。試験用PQ輪軸の歪みゲージ貼付位置とその結線方法を図12に示す。結線図から分かるように、該PQ輪軸の輪重測定は間接法で、横圧測定は連続法である。
2) 輪軸/台車枠間相対変位
図13に示されるように、台車枠に板ばね取り付け座と板ばね変位計を、軸箱に承け座を取り付け、軸箱(輪軸)/台車枠間の相対変位を測定する。なお、台車枠に対して輪軸が北側へ前後変位を行う場合、板ばね変位計の変位出力を正とし、輪軸の操舵角を次式によって算出される。
tan-1((x西-x東)/l)
ここで、
x西=西側板ばね変位計の変位出力
x東=東側板ばね変位計の変位出力
l=両板ばね間隔(l=2242mm)
計算式から分かるように、装置の真上から見た場合、輪軸が台車枠に対して時計回り操舵する場合の操舵角の符号が正となっている。
3) 台車枠/車体間相対変位
図13に示されるように、荷重枠(車体)に板ばね取り付け座と板ばね変位計を、台車枠に承け座を取り付け、台車枠/車体間の相対変位を測定する。なお、車体に対して台車枠が北側へ前便変位を行う場合、板ばね変位計の変位出力を正とし、台車のボギー角を次式によって算出される。
tan-1((X西-X東)/L)
ここで、
X西=西側板ばね変位計の変位出力
X東=東側板ばね変位計の変位出力
L=両板ばね間隔(L=1935mm)
計算式から分かるように、装置の真上から見た場合、台車が車体に対して時計回りボギーする場合のボギー角の符号が正となっている。
4) 車体変位
図13に示されるように、荷重枠(車体)に板ばね取り付け座と板ばね変位計を設置し、変位計の先端と地上の柱との間でピアノ線を結ぶ。車体が地上に対する横変位を板ばね変位計の出力として計測される。なお、地上に対して車1体が東側へ横変位を行う場合、板ばね変位計の変位出力を正とし、車体のヨー角を次式によって算出される。
tan-1((Y北-Y南)/B)
ここで、
Y北=北側板ばね変位計の変位出力
Y南=南側板ばね変位計の変位出力
B=両板ばね間隔(B=5025mm)