関東平野の西、秩父の山裾にあって、自然の恵みをいっぱいに受けるここ飯能市民体育館において、第2回エンジョイなぎなた全国大会が、埼玉県ならびに飯能市のお力添えのもと、全国から多数の参加者を集めて、かくも盛大に開催できますことは、私どものひとしく喜びとするところでございます。
21世紀を真近に控え、私どもは現在と過去を検証し、よりよい未来を拓くよう心掛けていかなければなりません。その中で、新しさを追い求めるあまり、日本の伝統文化や、暮らしの中のよき風習を守り育てていくことが、ともすればおろそかになりがちであり、これをしっかりと伝承していく責任があると思います。
本日お集まりの皆様の健康で明るい表情を目の辺りにして、この姿は、きっとなぎなたを通して、生きがいのある生活を営まれ、世代を超えた交流の中で、人としてあるべき姿を身を持ってお示しになられているからに他ならないとおもいますし、そのことが日本の美習の継承に大切なことではないかと考えます。
選手の皆様には、その豊かな経験と技を生かして、はつらつとした競技を展開していただき、本大会が思い出に残る楽しい大会であり、明日への活力となる大会となりますことを切に願っております。
終りに本大会の開催にあたり、ご尽力いただきました諸先生方、ご後援いただきました諸団体ならびに石井道子埼玉県なぎなた連盟会長をはじめ地元会員の皆様に、深く感謝申し上げますとともに、皆様方のますますのご活躍とご健勝をご祈念申し上げましてごあいさつとさせていただきます。