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(6)勝負の判定

審判員は3名で二人以上の審判員が打突を有効と認めた時、1本となります。審判員は両手に赤白の旗を持ち、有効と認めた時その方の旗を斜め上にあげ、認めない時は両方を前下で振って意志の表示をします。

審判員の判定に対して異議の申し立てはできません。

(7)反則の主なもの

片足の全部が場外に出た時および倒れて体の一部が場外に出た時は場外反則になります。又なぎなたの柄部で相手の側面を打つのも反則です。又これらのことを1試合中2回重ねると相手に1本を与えます。

(8)判定表示の方法

審判の判定は次のように表示されます。

 

044-1.gif

 

2 演技競技

演技競技は全日本なぎなた連盟の形・7本の中から定められた3本を、二人一組の演技者によって行い、その技の優劣を競い合う競技です。

なぎなたの技の向上をはかるとともに、正しいなぎなたの普及発展を目的として行われる競技です。

(1)観点

演技の判定の基準となるものは、演技者双方の姿勢・服装・態度・発声・呼吸と気持ちが調和しているか、打突部位を正確に気魄に満ちた打突をしているか、残心・間合・手の内・着眼等理合に叶った技であるか、見る人に感動を与えたかなどの点です。

このように、なぎなたは気・剣・体一致の技をめざして修錬が行われるので、活発な気合いに満ちた動きによって、苦しさに耐える旺盛な気力と集中力が養われます。それと共になぎなたは、礼に始まって礼に終わると言われるように相手を尊重し、信頼の上に立って対人競技を行う為に礼儀を重んじ、相手を尊ぶ心が自然に養われ優美な自然体が培われます。

これがなぎなたです。

 

 

 

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