日本財団 図書館


1 八坂村の概況

 

八坂村は、長野県安曇野(あずみの)の中東部に位置し、北は信州新町及び美麻村、西は大町市に接する。面積33.94km2(うち、山林28.17km2)、人口は、昭和35年国調では、2,708人であったが、過疎化が進み、平成7年国調ではその半分を割る1,315人となっている。明治8年に相川新田村等8村と丹生子村の一部が合体して生まれ、昭和32年に旧広津村の一部菖蒲地区を編入し、昭和34年、左右地区を信州新町へ分離し、現在に至っている。

JR篠ノ井線明科駅から車で20分、同大糸線信濃大町駅から車で15分、長野自動車道豊科インターから車で40分、同麻績(おみ)インターから車で20分である。(図1参照)

村内の集落は、複雑な地形の中に、数戸から二十数戸の小集落が全部で32点在しているが、6割の人口が鷹狩山と城山を結ぶ線の南西側のいわゆる南部地区に、4割の人口が犀川に並行して走る国道19号沿いの東部地区に居住している。南部地区は、大町市を中心とする経済圏に、東部地区は、信州新町、長野市に密接な関係をもつほか、松本市の通勤圏ともなっている。(図2参照)

農林業を主としていた(昭和35年国調での第1次産業就業人口比率81%)が、次第に減り、平成7年国調では、就業人口673人の内訳は第1次139人(20.7%)、第2次260人(38.6%)、第3次274人(40.7%)となっており、第2次・第3次が大幅に増加している。(表1参照)

 

図1 八坂村関係広域交通図

045-1.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION