日本財団 図書館


藤沢ウインド・オーケストラ

 

団長 太田修二

 

045-1.gif

 

1985年、藤沢ウィンド・オーケストラが発足して間もないこの年、初の市民オペラ出演となった。演目は「アイーダ」、誰もが憧れたあの大行進曲に総勢37名で臨む。藤沢駅周辺4ヶ所でのデモ演奏、本番では2階客席で演奏する等、すべてが新鮮だった。当時中学生だった団員も、今や立派な社会人。2度目の出演は「椿姫」(舞踏会のオーケストラを担当する)。この時出会った副指揮者の新井久雄先生には現在もご指導戴いている。3度目は「ファウスト」。メイクをして衣裳を付けて、舞台上で市民バンドを演じる。多少の演技も加わり、生のオペラを肌で感じる。(舞台上に出られたのはこの時だけ)。4度目は「トゥーランドット」。金管楽器とアルト・サキソフォーンと云う組み合わせで、大ホール舞台裏2階の物置で演奏する。「山のお寺の…」に似た旋律がいつまでも耳に残った。

こうして、藤沢ウィンド・オーケストラが初めて市民オペラに出演してから、13年が経過しようとしている。言うまでもなくこの間も我々は通常の活動を続けている訳で、同様の立場にある複数の団体が一体となって創り上げる藤沢市民オペラは、市民の誇り。いつまでも続きます様に。

さて我々5度目の市民オペラは、本邦初演の「リエンツィ」。金管楽器と打楽器の参加。又々舞台裏で、数々の思い出を抱きながら。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION