B. 検査項目
1] 血清生化学的検査
B型肝炎抗体
C型肝炎抗体
GOT=AST=Aspartate aminotransferase
GPT=ALT=Alanine aminotransferase
Al-P=Alkali phosphatase
Ch-E=Choline esterase
2] 日本住血吸虫抗体検査(ELISA)
採血は前腕正中皮静脈の静脈穿刺でミンドロ島SCTの臨床検査技師により行われた。
血清分離後防腐剤としてアジ化ナトリウムを添加して獨協医科大学に搬送し、日本住血吸虫の虫卵抗原を用いてIgG抗体及びIgM抗体について検査した。血清は200倍に、HRP(horseradish peroxidase)ラベル抗体は7,000倍に希釈した。吸光度(O.D.値)0.2以上を陽性と判定した。
3] 肝臓・牌臓の超音波検査
超音波検査は汎用超音波診断装置FFソニックUF-4000(フクダ電子)を用いて肝臓、牌臓及び門脈系について行った。超音波画像の判定は筑波大学基礎医学系寄生虫学・熱帯医学研究室の大前比呂思講師、獨協医科大学医動物学教室の大竹英博研究員と千種の3名で大前(1992)の診断基準にしたがって行った。