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第三部

 

ISCA日本会議のテーマ

 

テーマ:『21世紀の理想的な海洋少年団の姿』の呈示趣旨

 

ISCA加盟国の中でも、カナダや南アフリカ海洋少年団は、2年前に既に創立100周年を祝賀している。世界の海洋少年団運動は、長い歴史をもっている。

また、ここ2年以内に、世代は1000年代から2000年代に入り、次の100年となる21世紀に移っていく。海洋少年団の最初の概念が植え付けられて以来、世の中は大きな変化を遂げており、今後さらに加速的なスピードで変化して行くに違いありません。

世界に海洋少年団が創設された頃は、私共の地球は無限に広がる大海原に囲まれていました。多くの国々にとって、自国の福祉向上のために、7つの海に覇権を樹立することが大きな課題でありました。商船隊や海軍の力は、まきに海外との通商関係を拡大促進する手段でした。今日では、科学技術の長足の進歩により、私共の地球は小さなボールになったばかりか、人間の行為により、その自然環境が簡単に変わってしまうほどの傷つき易いものになってしまいました。この地球と海に対する人々の考え方や概念も大きく変わってくるでしょう。

次の21世紀の海洋少年団活動も、人々の新しい海に対する考え方・概念に従って変化が求められてくると思われます。20世紀の幕が閉じるこの時期に、果たして21世紀に求められる海洋少年団活動・運動の姿ほどのようなものになるのか、瞑想し、投影してみるのも極めて有意義と思われる。このトピックスは、世界の海洋少年団関係幹部だけでなく、グラス・ルートのレベルで考え、討議される課題と思われる。各国の個々のオフィサー、団員、それに海洋少年団活動に係わりのある関係者の多くが、ISCAのウエブサイト(インターネット・ネットワーキング)を通じ、このトピックスに関する『討議フォーラム』に参加されることを切望する。

 

(社)日本海洋少年団連盟(1998年度ISCA日本会議ホスト)

 

 

 

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