検討会議の開催方式
地域整備計画を立案するためには、全住民のアンケートやインタビュー、集会などの開催によって、収集し、全員の意見を分類整理して、課題の確認、解決に向けた取り組み、夢の実現方法などを行い最終的な地域整備計画が立案されていく訳ですが、地域整備計画を作成すること自体が目的ではなく、事業の実施により、地域の環境整備が行われ住民の意志による地域づくりが行われることが目的ですので、この一連の過程自体が、非常に重要な合意形成の場であり、また、実施する際の住民のまとまりと主体者としての意識の醸成がなにより重要です。
この過程をより多くの住民の参加によって成されたか、また、より深い議論が行われたかが、この過程でもっとも気をつけなければならない点であると思います。標茶町では、この実践がまさに行われていました。
この検討会議で討論されるであろうことを、予め分類したものが標茶町で用意した「検討会議の開催方式」です。
●力強い地域産業
土地利用、経営の近代化、生産の向上、特産品開発、複合経営
●地域の自身、誇り
交流の促進、教育の充実、コミュニティーの充実、伝統の継承、地域の顔作り
●生活環境
住宅の整備、環境美化運動、上下水道の整備、道路整備、防災計画、地域福祉の充実
住民意見の取り纏め方法及び合意形成方法
1]全戸アンケート、児童アンケートの実施
2]研修
3]アンケート分析(KJ法)
4]仮説案の作成
5]住民の意見徴収
6]修正
7]集会等による確認
アンケートの内容は、
1]望むべき将来像
2]それに向かうべき対策と課題の整理
3]自慢、良いところ、悪いところ
4]10年後の姿
5]必要なこと、もの、いらないもの、こと
6]技能、特技
7]今、困っていること
8]今、やりたいこと
等を参照にアンケートを取ることを推奨している。