活動の成果
21世紀に向けて益々国際化する社会情勢の中で、佐賀県には毎年世界の人々が参加する熱気球バルーン大会が催されます。多くの外国人と交流する時、日本人として誇りのもてる「茶道」を、幼い頃から身につけて自分の住んでいる国を愛する心を持つ子どもを育てることが大切であると考えると同時に、茶道は人の心を育てます。幼年期から学童期に茶道を学ぶことは豊かな感性を育てることでもあり、ボランティアの方々と協力して取り組んだ結果は大成功です。
子どもたちの茶道作法への興味と学習欲は高く「お茶クラブ」の時には一人の欠席者もいません。茶道はおもしろくて楽しいと言い、茶菓子である「おひがし」に舌鼓を打ち、家庭でも学校でも学ぶことのない“お茶クラブ”の活動に目が輝いています。少子化の時代、子どもたちはあまりに大切に育てられ過ぎて我儘できず、自分勝手な行動が多く見られますが、茶道をすることで皆んなと協力して、思いやりの心がなければ出来ないことが多くあります。お点前の途中で「お先に頂きます」と隣の席の人に声をかけること、一挙一同に日頃していない動作を学びます。
クラブ活動が終わると全員で後片付けと掃除をしますが、自分から進んで行動します。保護者の方々も喜んで、家庭でも「お箸の持ち方は……」とか「お菓子の運び方は……」と練習して見せると言います。
茶道ボランティアの方々の児童館活動に対する理解も深く、力強い支援で活動が展開されてます。今回、児童館活動にはボランティアの協力は必要であり、児童館が地域の子育ての拠点になるためにも地域の人々がボランティアとしてかかわることで、子どもたちとも楽しむことが出来ると思います。
今後は地域ボランティアの輪を拡げて、ボランティア人材を育成しようと町の広報4月号で“児童館ボランティア募集”“あなたにできるボランティアを”と地域の人に呼び掛けます。この育成事業をきっかけにして、多くの人の知恵や力を借りてすばらしい児童館活動に努めたいと思います。
今後の課題
“お茶クラブ”の活動を通して、子どもたちは生き活きと自分に自信を持った行動と態度がとれるようになっているようです。
親でもない、学校の先生でもない、地域の茶道ボランティアの方々の指導で学ぶ楽しさ、おもしろさに興味深く関心を高めています。町中で出会っても元気にあいさつが出来る子どもたちに成長し、豊かな感性で日本文化を継承しています。今後はクラブ 活動を通して活動の輪を拡げて、茶道作法の道を深め心豊かな子どもが一人でも多く育成できるように願い、より“お茶クラブ”を充実した児童館のクラブ活動にしたいと思っています。