上法軍寺(かみほうぐんじ)児童館
〒762-0084 香川県綾歌郡飯山町上法軍寺2347-1 TEL./FAX. 0877-98-7175
設置主体:飯山町
人 口:16,518人
設立年月日:昭和59年4月1日
職 員 数:館長(兼務)、児童厚生員2名
開館時間:午前8時30分
閉館時間:平日午後5時30分 土曜日午後5時00分
休 館 日:日曜日・月曜日・年末年始
地域環境:飯山町は番の州工業地帯等のベッドタウンとして、新しい家と古くからの家が混在している上法軍寺児童館は南端の岡の上にあり、静かで美しい田園に囲まれている
●上法軍寺児童館地域ボランティア育成事業●
「わたしがやらなきゃ誰がやる!」
活動の概要
これまでは隣保児童館ということで、地域住民の福祉・生活の向上といったねらいがあり、部落差別解消の足がかりとなる場としての役割があった。昨年、隣保館ができ、本来の健全育成のための児童館へと方向が変わってきた。児童館での行事の運営に、児童の力を生かしていくことが必要ではないかと考え、子どもが生き生きと児童館で活動するために遊びを広く児童館に取り入れ、また来て遊びたいと思えるような児童館にしていきたいと思った。しかし、職員だけでは限界があり、社会資源の発見・発掘に乗り出すことにした。
6年生の児童がまずボランティア1号になり、リーダー、サブリーダーとしてグループのまとめ役をした。また運営上の係を決め、進行・音響等を担当した。6年生は自分たちの運動会を実感し、意欲的に活動した。ボランティア2号は母親クラブの存在である。わくわくフェスティバルのバザー準備・販売、うどん作り等の協力を得ることができた。運動会ではチームのまとめ役を行った。わくわくフェスティバル・運動会は、児童館を支える10の子ども会全員の参加による大イベントである。児童館を普段利用しない子も参加するので、隣近所の子どものことをよく知っているお母さんが大きな力となった。マザーズネットワークは歴代の母親クラブの会長さんで組織され、今までの活動に従事してきたこともあり、段取りよく準備したり、「こんなにした方がうまくいくよ。」と助言してくれたりした。
地域に住む人の参加も大きな力となった。バスフィッシング大会・テニス教室は、地域のつり仲間やテニスに詳しい人が指導者となって、子どもたちの夢を実現させるイベントとなった。もちつさ大会では、児童館近くの男性がボランティアとして指導してくれた。男性はボランティアとして参加できることの喜びを語るなど、自己実現の場ともなったる
クリスマスケーキ作りでは、お菓子作りの好きな社会人1年生の女の子に指導をお願いした。不登校気味の女子中学生にも、講師が若い女の子ということであれは一体感を持って楽しめるだろうとの思いからだった。家に閉じこもりやすい彼女は、招待したお年寄りとできたケーキを一緒に食べ、お年寄りのうれしそうな顔に満足したようだ。
活動の成果
今年は6年生の児童数が多く、日ごろから児童館に慣れ親しんでいたこともあり、「今度こんな行事をするからね。」「こんなことをお願いするよ。」と話すと、「私、進行がいいな。学校でも放送部やから任しといて。」「ぼくは音楽、機械のことは大丈夫。コウちゃん一緒にやろう。」と意欲を見せ、嬉々として自分の選んだ仕事に熱中していた。ボランティアという言葉は知らなくても、自分の力を発揮できたことが大きな自信につながっていたようだ。