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夏休みが終わるとすぐに「こどもフェスティバル」について話し合いが始まった。「こどもフェスティバル」は、運営委員、学童クラブの父母をはじめ、地域の方々と協力し合い取り組んだ。ボランティアクラブはポスター、看板作りと当日のゲームコーナーを担当した。色々なアイデアを出し合い、材料を集め作り上げた段ボール的当てと段ボール玉入れは、たくさんの参加者に楽しんでもらうことができた。大きな行事の中で自分たちの役割を果たすことができたと感じられたことは、大きな成果であると思われる。

地域ボランティアについては、センターの行事への協力はもちろんのこと、日々の子ども達のあそびの中にも気軽に参加してくださるようになりつつある。特に秋のさつま芋堀切では、収穫を喜ぶ生き生きとした子どもたちの姿を目の当たりにして、もっと多くの感動を与える体験をさせてあげたいとの思いを強くし、佐倉市の伝統行事であった成木餅づくりの実現へと続いた。

なお、吉澤英子先生のご講演を聞き、ボランティアは社会参加の一環であるという職員間の共通理解ができたことから、ボランティアと職員が対等な関係で子ども達の健全育成に関わることができるようになった。

 

今後の課題

今日まで児童センターにおけるボランティア活動については、職員間で十分は話し合いがなかなか持たれず、特にボランティアクラブについては、一つの行事で子ども達が味わった充実感を次のステップにまでに発展させることが不十分だった。これからは、職員全員で十分な話し合いをすることが大切と感じている。

子どもを信頼し、子どもの意欲を大切にし、ボランティア活動をするなかで、ボランティアは楽しいと実感できる活動を行い、意義や喜びを見つけることができるよう、職員は各々の専門性を発揮し対応していくことが必要である。また、子ども達が活動しやすい環境設定をいかにしていくかということも今後の課題である。

地域ボランティアについては、職員と地域住民とのパートナーシップを図りつつ、職員がコーディネーターとしての役割を果たせるよう研修と実践を深めていきたいと考えている。

 

 

 

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