「キッズ・ファースト」と呼び名が変わって初めてのサマーキャンプ。メインはやはり何といっても熱気球!早朝の澄みきった空気の中、色鮮やかな巨大な熱気球が空に浮かぶ様子は、何度経験してもまさに圧巻である。車いすの子、流動食のチューブを鼻から入れている子、余命を宣告されている子、 “今”を一生懸命に生きている子どもたちが空高く舞い上がり、一人一人のいのちが輝く瞬間。この一瞬の時を過ごす為、どれ程多くの人たちの熱い思いが集まっていることだろう。一年間この時を楽しみに待っていた子どもたちはもちろん、早朝から準備にあたってくださる人たち、この日のために体調を崩さぬよう細心の注意をしてきた親たち、皆の思いが一つになって感動が空いっぱいに広がってゆく。そしてこのキャンプのもう一つの感動は、たくさんのボランティアさんとの出会いである。今回、息子ゆうだいの担当になった方は働き盛りのお父様。会社の専務様の「勉強になるから」とのお薦めで同じ会社の方数名と参加されたのだそう。自分の損得しか考えない人間の多い今の世の中で、この様な会社が存在することを、そして初めて目にする“障害児”に心のこもったお世話をしてくださる人たちのいることを、私たちはとてもとても嬉しく思い胸がいっぱいになった。この子たちと出会い触れ合って、きっと何かを感じて頂けたと思っている。そして、この素晴らしい人たちのおかげで、この子たちの“役割”をあらためて教えられ、この子の親でいられることの幸せを感じずにはいられなかった。
こんな感動のギッシリ詰まったキャンプに来年も元気な姿で参加したい!との熱い思いが我が家の元気の源になっている。
キッズ・ファースト(いつも子どもが最優先!)を合言葉に、もう来年のキャンプに思いを馳せている。
キャンプによせて… きどうみわこ
季節がかわった
息子の好きな木々の彩りがかわる
この夏のいっぱいのシーンが目にうかぶ
ことばにしたくない
写真もちょっとちがうような気がする
人かな?
空気かな?
あいたい人に会えるまでのすてきな眠れない日々
バリアフリーのやさしさ
バリアがあるから感じる人のあたたかさ
いいこをしいられている
きょうだいたちへのやさしい想い
私たちから何かをみつけてゆくやわらかな心
まなざしによりそうこまやかな心配り
人がひとのためになりたいと集う
わたしたちをそこに
つれていってくれた子供たちは
だれかのたすけがいつも必要
生きることにまじめ、それだけ
だからいつも信じている 人を信じている
しんじている しんじている
そんなこどもたちとよりそう人が
ひとり?ふたり?
いっぱい、いっぱいいるんだね♪
ありがとうといえるしあわせ
4ねんめにはじめてみせた気球での息子の笑顔と忘れたくないみんなの笑顔といっしょに・・・
SPECIAL THANKS 熟睡をくれたボラさん