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生活設計相談育成マニュアル―実践編―

高齢化社会の中で肢体不自由者の生活を考える

肢体不自由者の生活設計と高齢化に関する調査研究 第3次(平成10年度)報告書

社団法人 全国肢体不自由児・者父母の会連合会

 

1. 生活設計(ライフプラン)を立てる

 

●生活設計を立てるコツ

生活設計を立てるコツ

特別に生活設計を立てるという意識を持たなくとも、今まででもどこの家庭においても、それぞれの生活環境に合わせて、教育資金やマイホーム購入資金、老後の資金等は準備をしてきました。貯蓄広報中央委員会の調査によると、40%程度の家庭で生活設計を立てているのに対し、半数近くの家庭では、将来の収入や費用等、生活設計のための具体的な条件が不明であるとして、生活設計を立てていません。しかし、これからの時代は、経済環境や社会環境を考慮すれば、生活設計は是非とも立てていくべきであるということがいえ、またそういう時代になったのだということもいえると思われます。

生活設計を立てるにあたり、あまり細かくしようと思うと途中で嫌になってしまうでしょう。そこで、まず生活設計の大枠をつかんでいくことから始めるのがコツといえます。手順の詳細については、10ページ以後において紹介するので、必ず参照するようにして下さい。結論から言ってしまえば、現在の生活費に予想される出費を加え、新たな生活費を割り出すことによって、自分の生活レベルを考えていこう、ということになります。この将来への支出に対応する方法は、2通りしかありません。サラリーマンの場合なら、必要に応じてその都度給料やボーナスから出費をするか、貯蓄の額を増額して将来に備えていくか、ということになるのです。

 

一般生活費の内訳を考える

貯蓄額を増やすということは、収入額がその分増えない限り、どこかでその分の出費を抑えなければならないということになります。総務庁の調査の結果では、サラリーマン世帯の年収別の消費支出の内訳を見ると、年収が高くなるにつれ、住居、食料、保健・医療、光熱水費の割合が減少していくのに対し、被服や教育費、その他の消費支出が増える傾向が見られます。年代別の平均的な消費状況では、29才以下では収入が少ない分住居費や交通費関係が支出のウエイトを高めており、40才代では教育費のウエイトが高くなっています。しかしながら、この年代別に見ていく限りでは、他の項目においてはそれ程の大差は見られないので、家庭における支出には、一定のバランスが存在するものと考えることができます。つまり、食料費は16%前後、光熱水費は4%前後、保健医療費は2%前後、という具合です。従って、保健医療費以外で、これらのような平均と大きく乖離しているような項目に関しては、見直してみることも必要なのかも知れません。

 

貯蓄にまわす割合について考えてみる

将来に備えるということで重要な意味を持つものが、貯蓄です。年代別の可処分所得に対する貯蓄割合を見てみると、29才以下の年代が最も多く20%程度となっている他、多年代においても15〜20%程度となっています。年収別に見てみると、483万円以下の層が10%程と低い水準に留まっているものの、他の年収層では、20%前後となっており、ここでも世代や年収に関わらず一定化する傾向が見て取れます。ここでいう貯蓄とは、預貯金に保険、債券、投資信託、株式等の有価証券類を加え、さらにボーナス分も月々に平均化してプラスしたものになっています。これらの貯蓄額は、毎月の預入額から引出額をマイナスしただけの、毎月の純増額を指します。つまり、年間で見てこの割合を貯蓄として残している、ということになります。計画的に貯蓄をするコツは、収入からまず貯蓄をマイナスし、その残りを生活費として考えていくことです。その意味からいうと、積み立て型の貯蓄、サラリーマンの場合なら給与から天引き型の財形貯蓄が、計画的に貯蓄を進める最適な方法であろうということがいえるのです。

 

 

 

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