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イ 各方面にJR日豊本線中山香駅の構内駐輪場の必要性を訴え、駐輪場を設置したのに併せて、6月25日と7月14日の夕刻に推進員等10名が、記名用シールと推進指導員手製の「盗難防止啓発ビラ」約200枚を駅利用者に配布し、自転車防犯登録と記名等自転車盗難防止を広報した結果、乱雑化の防止や放置自転車が減少し、周辺住民から好評を得た。

なお、通学(勤)用自転車・二輪車の盗難防止のため、JR駅周辺の駐輪(車)車両の整理や長期間放置車両に対して、所有者連絡活動を継続実施した。

ウ JR中山香駅周辺の暴走族等によるペンキ等の落書きが著しく増加したため、5月24日、推進員等総出で消去活動を行った結果、6か月経過後も落書きされず、かつ、たまり場が排除された。

エ 総務庁主催の「青少年を非行から守る全国強調月間」に伴い、「未成年者の喫煙防止キャンペーン」、青少年相談事業として「ヤングテレホン」利用の広報チラシを作成して、5月24日、JR中山香駅利用の青少年に配布する啓発活動を実施した。

(5)広報塔の設置

モデル地区の指定に関連し、大分県防犯協会がモデル地区内の国道10号とJR日豊本線沿いに懸垂幕の取り替え可能な防犯広報塔を設置、「カギをした、その手 その目でもう一度」や「地域安全運動実施中」と記載した大型懸垂幕を掲出し、季節防犯広報を実施して、モデル地区活動を支援した。

(6)広報啓発活動

ア 盗難や火災の発生率は低いが、住民の不安感軽減の観点から、推進指導員手製の年間6回実施可能な「家庭防犯チェック表」を作成、各家庭に配布して、家庭内防犯や「みんなで つくろう 安心の街」を推進した。

イ 町広報誌や地域安全ニュースに「モデル事業」の活動状況を登載したり、地方紙に記事を提供するなどして、モデル地区活動を周知し、地域安全意識を高揚した。

ウ こどもSOSネットワーク事業の一環として「こども達絡車」用ステッカーを推進員等の所有車に貼付し、こども連絡車として、こどもを守る活動、少年の非行防止や地域安全活動を推進した。

 

5 モデル地区活動の効果

モデル地区は、一極中心主義により、町中心部の約300戸を対象に指定し、「JR中山香駅周辺の環境を考える会」を母体とし、地域安全意識の末端浸透を目途に上記諸活動を推進した結果、「地域の安全は、自ら考え 自らの手で守り 育てる」との地域安全意識が高揚し、無報酬で各種事業に参画するボランティア活動が活発になり、初期の目的を達成することができた。

平成11年度は、地域安全パイロット地区に指定、推進員を中核として、行政機関・団体と連携を密にした自主集団活動を継続する。

 

 

 

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