○ 誘拐防止教室の開催
子どもを守る活動の一環ととて、ビデオを使って子ども達を凶悪事件から守るための誘拐防止教室を、平成10年10月14日に第二土佐山田幼稚園において開催し、声かけ・わいせつ・誘拐事案等の被害の未然防止を図った。
誘拐防止教室では、「知らない人には付いて行かない」「誰かに連れて行かれそうになったら『助けて』と大声で叫ぶ」「一人では遊ばない」「行き先を告げて出掛ける」等、誘拐防止の四原則をビデオを使ってわかりやすく伝えた。
子ども達を通じて「家庭における誘拐防止のポイント」のチラシ等を配布し家庭で安全という話題について話し合う機会を作り、地域に根ざした地域安全活動の浸透を図った。
○ 少年展の開催(平成10年10月10〜20日)
全国地域安全運動に先立ち、高知県防犯協会及び山田地区地域安全協会が主催し「第13回少年展」の作品を募集したところ、管内の小・中学校より925点の力作が集まった。
子ども達が一生懸命作成した作品は、各町村の協力により役場・公民館・郵便局の玄関ロビー等に展示した。
展示場所は
◎ 土佐山田町 中央公民館・繁籐郵便局
◎ 香北町 基幹集落センター玄関ロビー
◎ 物部村 物部村役場玄関ロビー
◎ 大豊町 JA土佐嶺北天坪支所
また、表彰式は各校に赴き、学校集会等の席上で実施し、入賞者の氏名の読み上げを行った。
○ 効果的活動事例(高齢者保護活動)
〜悪質商法被害防止に関する地域安全講話の実施〜
山田警察署管内には、土佐山田町・香北町・物部村・大豊町(天坪地区)の4カ町村があり、その中でも物部村は特に住民の高齢化が進んでおり、高齢者対象の交通人身事故・遭難事案等が増加傾向にあり、役場・社会福祉協議会等関係機関内でも高齢者対策が問題化されている現状にある。そこで、これまで各機関が単独で実施してきた高齢者対策を、役場・社会福祉協議会・消防署・警察署・地域安全協会等の関係機関職員が協力し合い、一層効果的な活動をすることにした。
活動内容は,独居老人・高齢者の家庭等に対する訪問活動の実施,高齢者対象の地域安全教室の開催、悪質商法被害防止に関する講話や小冊子等の配布を行った。なかでも,悪質商法被害防止の講話「悪質商法にご注意」では、ビデオを活用し、悪質商法の各種手口とその対応策、撃退方法等を説明し、犯罪等の被害者にならないように呼び掛け、悪質商法に対する認識を高めるとともに高齢者の安全確保活動を展開した。(平成10年9月2日・奥物部ふれあいプラザ)
高齢者、特に独居生活者は、これまで社会参加活動に消極的であり、精神的にも不安定になりがちであったことから、各種事件・事故に遭遇する可能性が高く、その対策が急務となっていたが、本件活動により高齢者特有の孤立感が払拭され、老人クラブ・地区が開催する行事等への自主的参加が倍増したことに加え、高齢者対象の事件事故が急減した他、地域の住民からも継続的な活動を要望される等活動の成果は多大であった。