イ 高齢者の車道横断中の死亡事故が増加したことから、車道を横断する高齢者に声を掛け、横断歩道を渡るように注意する『高齢者を事故から守ろうキャンペーン』を実施した。
ウ 公民館で、高齢者防犯教室を開催し、悪質商法など各種の被害防止を呼び掛けた。
(5)少年の非行防止及び健全育成活動
ア 小学校・中学校において児童・生徒や保護者を対象とした、非行防止・薬物乱用防止教室を開催した。
イ 中学校代表生徒とともにいじめ防止などについて協議する『いじめをなくせ!仲良しサミット』に出席し、意見交換や、サミットの取り組みであるボランティア活動(地域の清掃活動)に参加した。
ウ 中学生・高校生や地域住民とともに、警察署から,JR佐古駅までの約6キロメートルを歩き、非行防止を呼び掛ける「少年の非行防止100万歩ウオーク」を開催した。
非行防止の啓発と併わせ、中学生・高校生と地域ボランティアの交流を目的に実施したもので、中高校生やボランティア約160名が参加、秋晴れの午後、警察犬を先頭にお揃いのTシャツを着て、横断幕や自作のももたろう旗を持って、約2時間にわたり非行防止を呼び掛けた。
警察署からJR佐古駅までの往復約6キロメートルが、歩数にして約一万歩に当たり、100名で歩くと100万歩になることから、100万歩ウオークと名付けたもの。
当初、100名の参加を呼び掛けたところ、希望者が増加し、チェックポイントなどでのスタッフとしての参加者を入れると、170名の参加を得ることができた。
ウオークは、全員が完歩し、完歩証を受け取った後、
「気持ちよい汗をかきました。少年の非行防止に役立つかと思うと嬉しいです。」
「また来年も参加したい。ぜひ計画してください。」などのメッセージを参加者全員が短冊に書き、ボードに掲示した。
5 モデル地区活動の効果
モデル地区に指定した佐古地区は,JR佐古駅前を中心にゲームセンターやカラオケボックス等青少年のたまり場となりやすい営業所などが集中している地域であり、少年の喫煙や深夜はいかいも多かったが、各営業所を訪問して協力依頼をしたり、夜間の補導活動を定期的に実施した結果、不良行為少年数が減少した。
また、JR佐古駅は管内でも高校生の利用が一番多い駅で、自転車の盗難も多く発生していたが、定期的な活動により自転車の鍵掛け率がほぼ100%となり,自転車の盗難が激減した。
さらには、古くからの商店や住宅がほとんどを占める地域であり、高齢者も多いところから、高齢者を対象とした悪質商法などの被害相談も度々あったが、高齢者を対象とした防犯教室を開催することにより、被害相談もほとんどなくなるなどの効果を挙げた。