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1 都道府県名

広島県

 

2 モデル地区名

安心で住みよい街づくり三次重点地区

 

3 重点となる活動項目

(1)地域安全総合対策の推進

(2)少年の健全育成と環境浄化活動の推進

(3)覚せい剤等薬物乱用防止活動の推進

(4)けん銃使用犯罪防止活動の推進

(5)風俗環境浄化活動および暴力追放運動の推進

(6}自転車防犯登録の普及啓発

 

4 活動事例

(1)地域安全活動推進体制の整備

モデル地区は、県北の拠点三次市及び双三郡全域の3町3村を範囲とし、地区内人口約6万人、21,600余世帯である。

活動の推進母体は、三次警察署管内防犯組合連合会(会長は三次市長)で、傘下18組合の防犯連絡所を中心に、推進指導員、推進員、連絡員ら総勢165人を委嘱した。

(2)“足元を固める”自主活動の推進と「生活安全条例」の制定

ア 自主活動の推進

体制の整備を基に、「自分達の町や村は自分達で守る」の原点に立ち、地域の特性を踏まえた活動を展開することとした。

まず、開催した連絡会議では、各地域でのこれまでの活動状況や今後の計画など、多くの取組が推進員から発表された。

その主なものは「夜間パトロールの実施」「夏休みにおける青少年への声かけ運動」「暴走族の蝟集する溜まり場の解消」「鍵かけ運動で盗難被害の防止」「悪質商法の被害防止対策」「ビデオ等広報資器材の活用」「こども110番の開設」等々、まず“足元を固める”意見が多かった。

こうした地域の意見を生かしながら、その後の活動を推進することとした。具体的な自主活動事例の一端は次のとおりである。

・タクシー会社の協力で、地区内のタクシーに「こども・高齢者110番」のステッカーを貼り、子供が助けを求めたときや、保護を必要とする高齢者を発見した際には、タクシー無線を活用して警察に通報するシステムを築いた。

・“懇談の集い”的な「高齢者防犯教室」を開催し、悪徳商法への対応等、いきいき高年の安全に資する活動を促進した。

・地区内には暴走族グループ等ぐ犯集団も散在することから、脱会や解体への指導にも積極的に取り組み、地域住民の関心を深めた。

・10月には、推進指導員、推進員、連絡員全員と地域代表、関係機関・団体による300人規模の「地域安全活動推進総決起大会」を開催し、推進員が活動報告を行うなど実効と実践の全国地域安全運動とした。

 

 

 

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