日本財団 図書館


(5)災害・事故防止活動

ア 市役所、町役場が主催して実施した防災訓練に、防犯指導隊が参加

イ 山岳遭難防止訓練に防犯指導隊も参加

ウ 水難危険箇所を巡回し、環境整備や立て看板等を設置

エ 消防署救急隊員による救急法講習会に参加

 

【参考事例】

〜「シルバーSOSネットワーク五所川原」の設立運用開始〜

痴呆症老人の徘徊事案は、その発見の遅れが、交通事故に遭遇したり用水路等に転落したりして死亡するなど最悪の結果を招くこともあり、極めて深刻である。

とくに、津軽地方は冬季の寒さが厳しく、徘徊が即「死」に結び付く可能性の高いことから、早期の発見・保護が重要な課題となる。

そこで、地域の関係機関及び団体の連携の強化により、徘徊老人の発見・保護の効率化,保護した老人に対する適切な事後措置、さらには老人を抱える家族等の不安の軽減を図るため、ネットワークの普及啓発に努めたもので、ネットワーク設立後,多くの徘徊老人が発見・保護されている。

特筆すべき側として、平成10年6月12日、通院先の病院から所在不明となった痴呆症老人が発見・保護された事例がある。

この老人は、治療のため妻に付き添われて来院したが、診療終了後所在不明になったもので、妻からの保護要請により、ネットワークで直ちに手配された。複数のネットワークの構成員から寄せられた情報を基に、駅周辺を重点的に捜索していたところ、ネットワークの構成員である鉄道会社から、対象者を機関区内の風呂場で発見した旨の通報があり、無事保護したものである。

当日は、午後から風雨が強くなり、老人の身に危険が迫っていることが考えられる状況下にあって、ネットワーク構成員の真摯な協力によって無事発見することができたもので、家族からも大変感謝され、本ネットワークの好事例となった。

〜「地域安全フェアin五所川原」の開催〜

平成10年10月11日、犯罪と事故のない明るい住みよい地域社会を実現するために、五所川原地区防犯協会と五所川原警察署が共催し、地域安全に関する広報啓発活動を行った。

当日は、防犯指導隊視閲式、警察音楽隊の演奏、幼稚園児による鼓笛隊演奏、白バイ、パトカー、県警ヘリの展示、鑑識活動実演、消防署員による救急法実漬や各種パネル展示等を行い、多くの地域住民が会場につめかけた。

 

5 モデル地区活動の効果

モデル地区に指定されたことにより、管轄警察署管内の各自治体関係者の地域安全運動に対する認識が深まった。

また、地域安全運動に対する住民の参加意識も高揚し,

・悪質な声掛け事案防止のための「こども110番の家」の設置

・高齢者社会に向けての対策「シルバーSOSネットワーク」の設立

・地域安全フェアの開催

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION