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働きかけていくことが必要である。特に中国との航路展開を考えた場合、輸入が貨物取扱いの中心となることが想定されるため、中国側の輸出企業や貿易会社との連携を強化していくための取り組みが求められる。また、相手地域の港湾管理者等と連携して船社・荷主に働きかけ、当該地域間の輸出入貨物を集中的に取り扱う航路を開設することも想定される。

 

(9)九州全体における効率化との調和

 

九州全体におけるコンテナ輸送の効率化のためには、北九州港や博多港への貨物を集中させることにより、スケールメリットによるコスト低減や航路網の拡充、各種サービス水準の向上を図ることが有効と考えられる。このため、長崎港周辺の地場輸出入貨物の輸送コストを大幅に削減させたり、特定の相手地域に特化して高水準のサービスを九州全域あるいはその他の地域にも提供したり、貿易振興や産業振興と一体的な航路展開によって新たな輸出入貨物の創出を図るなど、長崎港の独自の役割を明確にし、九州全体としての効率性を確保していくことが必要である。

 

 

 

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