(1) 情報の共有化による物流共同化の促進
1]情報化を活用した物流のあり方
物流共同化には、様々な形態が想定されるが、いずれにしても複数の企業が共同で物流を行うにあたっては、情報の共有が不可欠である。
企業間、事業所間に情報ネットワークを構築することにより、全く同一の情報を複数の企業間、事業所間、地域間で同時に共有することが可能となる。こうした情報化の成果を活用して、各企業ごとに個別に行われてきた物流業務を最適なかたちで統合、共同化しようというのが基本的な方向である。
物流共同化の様々な形態のうち、情報化による効果が特に期待されるものとして、次の4つがあげられる。
1)トラック事業者による貨物・車両相互融通
中小企業を中心とした一般トラック事業者が、求貨・求車情報システムなどを活用し、求貨情報と求車情報が一致した場合に、貨物・車両を相互融通し、帰り荷の確保などを行う共同化の形態である。