資料)「平成8年度 物流EDIに関する調査・研究報告書(国際物流EDI分冊)」
1997年3月、物流EDI推進機構
1999年導入予定の次期海上貨物通関情報処理システム(以下、次期海上システム)では、国際標準であるUN/EDIFACT(Electronic Data Interchange For Administration,Commerce and Transport:以下、EDIFACT)が採用されるとともに、利用対象者として外航船社、保税業者が加わり、対象業務が拡大することとなっている。また、これと時期を同じくして、現在は船社が港湾管理者および港長(海上保安庁)に対して行う港湾諸手続についても、新たにEDIFACTを採用した情報システムが導入される予定である。
このように、国際物流では、EDIFACTによる標準化とEDIによる処理対象業務の拡大が進展しつつあり、九州域内の海貨業者等においても、こうした動向に適切に対応し、港湾の競争力を維持・向上させていくことが必要である。また、通関業者や外航船社においてEDIFACTによる情報化が進展する中で、物流にかかる情報の最上流に位置する荷主も含めた情報化を進めることにより、情報化の効果の最大化を図る必要がある。