4]トラック事業者による地域内共同輸送
1)積合せ共同化モデル策定
トラック事業者による地域内共同輸送については、(社)全日本トラック協会が、卸売業者を対象に、1998年度、積合せ輸送による共同化モデルの策定に取り組んでいる。
97年度に加工食品、金物を中心に(1)物流共同化の実態、(2)卸売業者の共同化ニーズの把握、(3)卸売業者が抱える流通、物流上の問題点の集約などを行ったのを受け、98年度は積合せ輸送を活用した中小トラック業者と卸売業者との共同化に向け、システム、収支などを含め実現可能なプランづくりを進めている。
(資料 1998年11月 物流ニッポン新聞社記事)
6]荷主主導の地域内共同配送システム
地域内共同配送の先進事例として、プラネット物流(株)をとりあげる。
1)プラネットの情報サービス
(株)プラネットはライオン、ユニチャームの提唱で化粧品・日用品業界のメーカー・卸間の業務効率化を目指して1985年に設立された「VAN運営会社」である。参加各社は競合他社とデータを共有することになるため、相互に情報が守秘されるよう、データの取扱いは専門のVAN会社(インテック)に委託し、その運営のみを行うインフォメーション・オーガナイザーとして誕生した。
情報システムとしては、メーカーと卸を結ぶ「流通EDI(トータルEDI)」の構築に取り組んでいる。また、メーカーが資材メーカーから資材調達を行うための「資材EDI」の構築、卸業界の取引先である小売店情報を管理する業界取引先データベース、画像情報を含む業界商品データベースサービスなどを提供している。