さらに情報機器の導入・ネットワーク化の状況と合わせてみると、「情報システムを利用するほどの業務量がない」「情報化への取り組み方法がよくわからない」といった情報化の導入に関わる部分では、情報機器を未導入または単体で利用している事業者からの回答が多い。一方、ネットワーク化して利用している事業者においては、「顧客のニーズに個別対応する必要がある」「必要な人材がいない」「技術の進展、変化に対応しきれない」といった項目が多くなっている。
費用対効果や投資余力は常につきまとう課題として、まず情報機器を導入する際には事務処理量や導入方法が問題となる。次いでそれがネットワーク化して活用されるようになると、顧客ニーズへの対応や運用・管理が問題となってくる、といった情報化の段階的な発展の過程を読みとることができる。