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1)総合・広域型物流事業

事業領域を全国に展開してトエタルな物流サービスを担う事業であり、一般的には全国的な輸送網を持つ大手特別積合せ事業者が該当する場合が多い。九州でも域内・域外の大手特別積合せ事業者が中心となる。(表2-2-1参照)

 

表2-2-1 規模別特別積合せ・一般別トラック事業者数

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資料)「陸運統計要覧(平成9年版)」運輸省編より三和総合研究所編

 

2)総合・地域限定型物流事業

事業領域を特定の地域に絞ってトータルな物流サービスを担う事業であり、典型例としては、九州を単位とした広域流通センター(主にメーカー)→地区流通センター(主に卸)の物流、地区流通センター→小売店という物流が想定される。九州域内の中小事業者にも参入の可能性がある。

3)輸送特化・広域型物流事業

長距離のロットの大きな輸送に特化した事業である。九州において特徴的な大都市圏(関東、関西、中京等)への農水産品の出荷を対象とした輸送事業が該当するほか、上記2)の最上流に位置する生産拠点→広域流通センターへの物流や、1)における幹線輸送の下請けとしても発生する。特に大都市圏の生産拠点から九州への物流が多く、往復の貨物量にアンバランスが生じている(表2-2-2参照)。

 

表2-2-2 九州と関東、関西間のトラック貨物流動量(1996年10月分)

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資料)「陸運統計要覧(平成9年版)」運輸省編より三和総合研究所作成

 

4)輸送特化・地域限定型物流事業

地域内で発生する小口貨物のきめ細かな配送を担う事業である。

5)倉庫特化・地域限定型物流事業

保管施設と庫内作業の提供に特化した事業である。

 

 

 

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