3.2.5.4 車上保安伝送装置の故障
車上保安伝送装置は、列車の前部と後部に計2台設置する。このように設置することで、装置故障時においても、保安伝送装置間での情報の授受が可能となり、システムに影響せずに動作継続が可能である。
(1) 故障診断
以下の方法によって故障診断を行う。
1]受信部の診断
故障診断は、通信相手からの受信を監視することで行う。また、車上保安伝送装置は、列車の前部と後部に、設置されている。そこで、受信監視によって、一方の装置からの受信だけが得られないときは、この装置の受信部の故障と判定し、故障した装置への制御を停止する。
2]送信部の診断
地上保安伝送装置において、車上保安伝送装置の送信部診断を行う。診断は、受信を監視することで行う。故障判定時は、当該装置に対して故障通達を行う。
(2) 車上装置
一方の車上保安伝送装置が故障した場合、他方の正常な装置によって動作を継続する。
(3) 地上装置
特に影響なし。