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3.2.2 速度制御パターン

 

3.2.2.1 速度制御に必要な情報

 

速度制御に必要な情報の種類として以下がある。

 

(1) 車上保安伝送装置−地上保安伝送装置間の伝送情報

a) 車上→地上:列車位置など

b) 地上→車上:前方列車位置、進路情報、臨時速度情報、緊急停止情報、線路固有情報

 

(2)データベース

a)車上:列車固有情報:列車番号、列車長、ブレーキ減速度、最高速度、車両性能情報など

b)地上:線路固有情報:勾配情報、曲線情報、区間最高速度情報、速度制限情報、地上装置設置位置情報など

 

3.2.2.2 速度制御パターン

 

(1)速度制御パターンの作成

1]列車に設置された車上レスポンダ装置が、地上インタロゲータ装置と結合することによって受信した「絶対位置」を基準とし、速度発電機から算出した走行距離によって「自列車位置」を求める。

2]3.2.2.1の情報をもとにして前方停止点を認識し、車上において速度制御パターンを作成する(図3.2.2-1参照)。また、速度制御パターンは一定周期で作成し、更新する。

3]当該列車は、前方列車が近傍にいる場合、前方列車の位置から停止余裕距離を加味した位置に停止する速度制御パターンによって走行するが、前方列車が遠方にいる場合は、情報を受信する区間においてブレーキを開始しない前方の位置を停止点(仮想停止点)とする。地上装置は、車上装置に対して、仮想停止点までの前方の情報を常に送信し、この範囲に列車がいない場合、仮想停止点を停止位置として送信する。

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図3.2.2-1 速度制御パターン

 

 

 

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