船で人や貨物を目的地まで安全に運ぶためには、船と海についての豊富な知識と技能を有する船員が必要です。四面を海に囲まれた我が国にとって、日本海運を担っていく優秀な技術を持った船員の確保が強く望まれています。このため我が国では、船員の能力を十分発揮できるような船員の資格、職務体制を定め、長い伝統と優れた技術を育んできました。近年、船舶の技術革新の進展や社会情勢の変化などにより、船員の技術や職務体制、職場環境は変化しつつあり、これに応じた制度の改正、船員教育体制の整備充実が図られています。
海にきたえる
時代が移り、船の設備が変わっても洋上における厳しい自然環境は少しも変わっていません。風が吹き、波しぶきが飛び散る状況下でも即座に対応できるよう心身を鍛え、技術の向上を図る教育や訓練が学校及び航海訓練所等で行われ、安全な運航を支えています。