(b) オシロスコープのCRTの水平方向は時間軸となっており、1目盛当たりの時間を掃引時間という。通常、10目盛に分割されている。また、オシロスコープによっては、時間軸を5倍又は10倍に拡大させる機能を持つものがある。この機能を用いると、水平軸の位置調整により、掃引の全域にわたり波形を拡大して観測できる。
(c) 接地を確実にする。接地が不安定な場合、波形が歪んだり、雑音が多くなったり、誘導を受けて正確な測定ができない。
7-1-7 空胴周波数計(9GHz帯)
3センチ波帯レーダーの空中線から放射されるマイクロ波をホーンアンテナにより受信して空胴共振器に導入する。空胴共振器は駆動ハンドルを回転することによって空胴内部のプランジャーが動いて空胴の軸長が変化する。共振器の出力は検波器により検波され指示計を振らせる。指示計が最大に振れる点が共振点であり、この時のプランジャーの軸長を示す精密目盛とこれと連動して周波数が直読できる直読周波数目盛円筒が装備されている。
空洞周波数計の一例を<図 7-1-10>に示す。