(17) ナブテックス受信機
(a) ナブテックス受信機は、一般的に、操舵室に配置する。
(b) 機器が、軽量・小形であり、角度を変えられるコの字形の取付金具が附属されているので、取付場所としては、卓上、壁、天井など自由であるが、船主などと相談して決めること。
(c) 装備高さは、操作の容易さや記録紙の交換を考慮して1,500 〜1,800mm程度とする。
(18) VHF無線電話
(a) 取付場所は、一般的に、他の船舶の動向を見ながら通信及び聴守するのに便利な操舵室の前壁とする。
(b) 前壁取付けの場合は、送受話器を取り上げるのに屈みこんだ姿勢とならないように 750 mm 以上の高さとする。
(c) 機器は露出型が一般的であるので、内張りにリセスを設けて機器が壁面からより突出しないように取り付ける。
(19) インマルサット装置
(a) 本体・パソコン・キーボード・プリンタ・電源装置・接続箱・電話機・ファクシミリ・外部ブザーなどの構成品は、HF無線設備の空中線フィーダから 2.5m以上離す。
(b) 構成品の数が多いため、限られたスペースを有効的、機能的に配置する。機器間の接続ケーブルが多くなるので、美観上からもモールなどでケーブルを隠蔽するなど工夫する。
(20) 極軌道衛星利用非常用位置指示無線標識装置(EPIRB)
(a) 一般的な浮揚型の場合は、船の沈没に際して容易に離脱して浮揚できるような方法で取り付ける。
(b) 離脱して浮揚するときに船体構造物に絡まないような場所を選ぶ。
(c) 小型船の場合、船橋まで波が掛かり波により機器が離脱することが予想されるときには、万一、離脱しても船外(海)に落ちないように場所を工夫する。
(d) 結氷海域で操業する漁船などの場合は、結氷時期には離脱装置が固着してしまうので、この期間中にバンドなどで固定して保管する場所を船橋内に確保しておくこと。