同軸管の接続に当たっては、次の点に注意すること。
(a) 同軸管に衝撃を与えたり、許容限度を超えて曲げたり、捩じったりしない。
(b) コネクタの取付けは、できる限り作業環境のよい工場内などで行う。このため同軸管の切断長さの計測は、正確に行う。ただし、曲がり部分の余裕を見ておく。
(c) 同軸管の接続の善し悪しは、基本的には、外部導体相互及び内部導体相互の密着性にある。密着が上手くいかないと、伝送路のインピーダンスの変化によりVSWR(電圧定在波比)に変化が生じ、レーダー表示器のスイープ・オリジン付近にディスクやリングが発生する原因となる。
このため、次の二点については特に注意する。
1) タンピング作業により同軸管の外部導体をコネクタに密着させるときには、外部導体をできる限り平滑に仕上げる。亀裂やしわなどがあってはならない。
2) 内部導体相互を接続させるときには、両導体の中心線が一致していることを確認してから捩じ込む。