オフセット電圧
無信号時の出力電圧を差動入力電圧に換算した値で、この値が大きいと無信号時の出力電圧が0Vから離れる。直流増幅器などの場合、無信号時の出力電圧を0Vにする必要のあるときは、付属の調整用端子を用いて出力電圧を0Vに調整する。
オペアンプ
オペアンプは、増幅器に必要なトランジスタ、抵抗素子などを一つのチップ内に集積したものである。基本回路構成は、初段は差動増幅回路で差動増幅を行い、次に電圧増幅回路により必要な利得が得られるまで増幅した後、出力段のエミッタフォロアにより低出力インピーダンスで出力させる。高入力インピーダンスを実現するためにトランジスタの代わりにFETを用いたものもある。
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カウンタ(Counter)
カウンタはパルス数を数える機能と高い周波数を正確に分周する機能とを持っている。一般にn個のFF(flip-flop)をつなげば入力クロックのパルス数を0から2n-1個まで数えることができる。このようにクロック数を数えるものをカウンタという。
ガンダイオード
ガンダイオードは、アメリカのガン博士によって発見されたいわゆるガン効果を利用したマイクロ波の発振器で、受信器の局部発振器などに利用されている。ガン効果とは、ガリウム砒素のN型結晶の両端に直流の電圧(厚さ1cm 当たり数千V)をかけたとき、その結晶の中を流れる電流が結晶の厚さで決まる周波数で振動する、というものである。