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10.2.4 配置図

電気機器の配置図は、船内装備の電気艤装品を網羅し、これらすべての機器がシンボルを用いて記入される。この図面により工事内容を把握し、工事計画を立て、電気艤装工事が行われる。

配置図作成に際しては、各装置の電路系統図を基に他部の関連装置も十分に調査し、漏れのないように注意する。

電気機器配置図には次の機器の装備場所、配置をシンボル化した記号で記入する。

(1) 発電機、配電盤、補機用電動機、始動器、制御盤及び各種のユニット装置の盤類(機関室配置図、制御室配置図に明示されている。)

(2) 遠隔操縦装置、航海用機器及び無線通信装置など(操舵室配置図、無線室配置図に明示されている。)

(3) 動力装置に属する小形機器、通信・航海用機器、照明装置及びこれらに付属する配線電路器具など(電路系統図に表されている。)

電気機器配置図は、平面図で表示されるが、機器が複雑に配置される区画は側面図も作成する。また、必要に応じてその部分の拡大配置図なども作成する。

空中線展張図には、無線通信装置や航海用機器などの空中線の装備配置状況を一括表示するが、これらの装置類は、その性格上、空中線相互の相対位置と船体構造物との関係が性能に大きく影響するので、展張図の作成に当たっては特に注意を要する。本図は空中線支柱、材料などの手配計画に利用されるほか、船舶局開設に必要な電気通信監理局への承認申請にも使用される。

 

 

 

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