操舵装置の一部である操舵輪(遠隔操舵装置)やノンフォロアップ(NFU)レバーなども同じ操舵室に装備されることから、自動針路保持装置と一体になった製品も多い(<図 3.11.2>参照)。手動の場合は、操舵輪を回転することによって直接指令舵角信号がラダーサーボアンプに加えられ操舵機制御装置を駆動するので、舵角は指令舵角に追従する。NFUモードは直接、操舵機制御装置の駆動信号をNFUレバーから送る。したがって、故障などの不測の事態の最も少ないモードである。レバーをP(Port)又はS(Starboard )に倒している間、舵は動作するが、フォロアップしないので、元に戻すには逆方向にレバーを倒す必要がある(常に舵角計を見ながら操作する必要がある)。
自動針路保持装置の構成概念図の一例を<図 3.11.1>に、操舵スタンドの外形の一例を<図 3.11.2>に示す。