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図4・35 高周波同軸コネクタの取付け(例)

 

以上のように組付けたケーブルをコネクタ本体の中に差込み、締付け金具で固定する。

(b) 同軸コネクタを取付けるときの注意

1] 外被と誘電体を切断する長さは、コネクタの種類によって相違する。編組や中心導体を傷つけないように注意する。

2] 中心コンタクトのはんだ付けは、コンタクトの外周にはんだを付け過ぎると本体に入らなくなる。このとき、熱によって誘電体を溶かさないように注意すること。

3] コネクタを取付けてから、中心コネクタが編組と短絡していないことをテスタで点検すること。

4] がい装ケーブルの場合は、コネクタの手前でがい装を切断して、端末結束及びがい装に接地用のリード線をはんだ付けして引き出す。

(c) その他の電子機器用コネクタ類の取付け(例)

機器によっては、ケーブル端末にいわゆる「接栓」を取付けて機器側の接栓座と結合するような場合がある。

接栓の種類にも丸形や角形、オス形とメス形等の各種がある。

接栓の取り付け上の一般的な注意事項は、以下の通りである。

1] ケーブル外被と導体絶縁物を切断する長さ(A及びB寸法)は、使用する接栓に適合させる。

2] ケーブル導体は、ていねいに予備はんだ付けをしておいてから、絶縁スリーブを通してコンタクトにはんだ付けする。

3] ケーブル心線番号、又は、色分けとコンタクトの番号は、図面指示どおり結線し、誤配線のないように注意する。

4] 接栓のキャップにケーブルクランプのあるものは、確実にケーブル外被を保持して締付けること。(図4・36参照)

 

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図4・36 同軸コネクタ取付け(例)

 

 

 

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