日本財団 図書館


5] 多心線の場合は、機器への接続端子配列に従って若干のゆとりをもたせて切断後に、端子配列の順に麻糸などでレーシングする。

予備線は、最遠距離の端子に接続できる長さに切断してから、一括してしばっておく。(図4・31参照)

 

208-1.gif

図4・31 多心線における線端処理

 

(3) 端末結線処理

端末結線は、一般的には圧着端子がよく用いられている。そのほかには、銅管端子やソルダレス端子又ははんだ付けタイプの端子などが用いられる場合もある。

(a) 圧着端子の取付け(例)

導体絶縁ゴムを除去する長さは使用する圧着端子の種類によって相違するが、原則として端子を取付けた後に心線導体が約1mm程度接続側に出る長さとすること。この場合、心線導体を損傷しないように注意する必要がある。(図4・32参照)

(注)1.圧着端子の圧着工具は、端子メーカーの指定のものを使用すること。端子はケーブルの心線導体の太さに適合したものを使用すること。

2.番号スリーブは、機器結線部の端子番号と一致させる。多心ケーブルの場合で、保護テープに番号が付記されているものを機器結線部の端子番号と一致させて結線する場合は、番号付きスリーブを用いなくてもよい。

3.圧着が完了したら、端子が容易に抜けたりしないことを確認のこと。特に心線導体が細いケーブルに圧着端子を圧着する場合には、十分注意すること。必要により、心線導体を2重に折り返してから、圧着端子に圧着してもよい。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION