(2) 特殊ケーブル
GMDSS機器には無線用周波数や特殊信号を伝送するものが多く使用され、一般ケーブルではその性能を発揮させることができないものもあるので、下記のような特殊ケーブルを使用することがある。
この場合においても、原則的には難燃性又は耐燃性のものを使用しなければならないが、限定的、かつ、少量使用する場合には認められる。
(a) 高周波同軸ケーブル
通信機器の信号伝送やレーダーのトリガ信号、映像信号の伝達用として使用され、構造上から、充実型同軸ケーブル、平行2心形ケーブル及び同軸2心形ケーブルに大別される。図4・14には充実型同軸ケーブルの構造図、表4・2にはよく使用される同軸ケーブルの種類と特性の一覧表を示す。
高周波同軸ケーブルは、その特性インピーダンス、減衰量などが目的に十分合致したものを選定する必要があるので機器メーカーと協議すること。空中線用の高周波同軸ケーブルは暴露部に布設されるため、防食被覆付(Y付き)のケーブルを使用する。